心臓血管外科
心臓と血管の外科的治療(手術)を担当します
2024年度 状況報告
心臓血管外科手術概要
2024年は年末に病院移転があり一時的に手術を制限する時期があり2024年に比較して少し症例数が減りました。心臓外科手術は137例(開心術119)でした。
開心術119例の内訳は、冠動脈バイパス術は32例(On pump:15, Off pump17)でした。
弁膜症47例 (大動脈弁置換術:19, 僧帽弁置換術: 3, 肺動脈弁置換術:1, 僧帽弁形成術: 9, 大動脈弁形成術: 1, 大動脈弁置換術+冠動脈バイパス術: 7, 僧帽弁位疣贅切除+冠動脈バイパス術; 1. 大動脈弁置換術+上行置換術: 4)
胸部大動脈瘤20例(うちRemodeling:2)、胸腹部大動脈瘤3例、急性大動脈解離10例、植込み型補助人工心臓1例、 肥大型心筋症(心筋切除) 1例、 冠動静脈瘻; 1、心房粘液腫1例、左室形成術(Endoventricular Spiral Plication: ESP); 1、左室破裂(外傷性); 1、心臓腫瘍; 1例でした。
非開心術の内訳は、腹部大動脈瘤5例、外経静脈瘤; 1、上腕動脈仮性瘤; 1、その他6例でした。
補助循環として、経皮的ポンプカテーテル(IMPELLA)留置を4例に行い、先天性胎児横隔膜ヘルニア1例に対してVA-ECMO装着を行いました。
低侵襲心臓手術(Minimally Invasive Cardiac Surgery: MICS)手術を11例(AVR: 7, MVP: 4)に行いました。MICSはStonehenge法による直視下手術を基本としていましたが、最近では確実な視野および周囲の人も画像を共有できるように胸腔鏡補助下に行っています。手術時間は長くなりますが、今後は完全鏡視下手術を目指しています。

