呼吸器外科
肺がんや様々な疾患に対するベストな治療法をサポートします
肺がん死亡率が男女とも全国一位の沖縄県を救うために

呼吸器外科は内科、放射線科、病理部とカンファを行い、手術はもちろんその診断や最も望ましい治療法をサポートします。
対象疾患は、原発性肺がんや転移性肺腫瘍を主とした肺の腫瘍性疾患、胸腺腫や神経原性腫瘍などの縦隔腫瘍、気胸などの嚢胞性疾患、胸壁腫瘍や膿胸などです。
胸腔鏡を使った低侵襲な手術を行うことで多くの患者さんは術後5日程度で退院されます。また、当院においては心臓疾患を含む他疾患合併症例の比率が高いのが現状ですが、治療として外科的切除の選択肢を捨てないよう心掛けております。
専門医が責任をもって診療にあたり、個々の患者さんに十分な説明を行い最も適したかつ生活の質を重視した治療を提供します。
学会施設認定
日本外科学会、日本胸部外科学会、日本呼吸器外科学会
-トピック-
肺がんは増加の一途をたどっており、がん死亡率の第1位となっています。それだけ悪性度の高い肺がんですが、近年、CT検査の普及もあり非常に小さい(2cm以下)肺がんが見つかるようになってきています。このような肺がんは予後が良いとされ、ある一定の基準を満たした肺がんについては、肺の切除範囲を小さくする縮小手術(区域切除など)も取り入れています。
沖縄県においては、肺癌死亡率が男女とも全国一位であり、継続的な呼吸器外科医の教育、専門医の育成が求められています。当科では、初期・後期研修終了時、もしくは外科専門医取得後等、それぞれの経験症例数、内容に基づいて、呼吸器外科専門医取得に必要な修練を積めるよう呼吸器外科専門医合同委員会の関連施設である琉球大学医学部附属病院と、基幹施設である国立病院機構沖縄病院での症例で、質・量共に充実した研修を行うことができます。
琉球大学医学部附属病院においては年間70~80例、国立病院機構沖縄病院においては年間200例前後の呼吸器外科手術症例があり、術前・術後管理をはじめ、気管支鏡等の検査手技の修練も行っています。呼吸器外科専門医がつねに在籍し、多種多様な呼吸器外科症例に対して、マンツーマンで指導します。
大学病院においては、心臓疾患を含む他疾患合併症例の比率が高く、他診療科との連携の重要性を学ぶことができます。また 月に2回、呼吸器外科・呼吸器内科・放射線科・病理医の参加のもとに合同カンファレンスを行っています。
尚、臨床経験を積み上げながら、犬、ぶた等を用いた実験・研究を行うことが可能です。